張り子歳時記メモ

3月3日 初春

二十四節気 雨水(雪は雨となり氷も解けて水となる)

七十二候 草木萌し動く(草木が芽吹きはじめる)

 

雛祭り

雛人形を飾って女の子の成長と将来を祝う祭り。

「桃の節句」「弥生の節句」「上司の節句」「桃の日」ともいう。

張り子雛 前田ビバリー作 2019年 

材料/和紙、やまと糊

ひな祭り

Doll’s Festival

ひな祭りは、女の子の成長と幸せを願う行事です。

Hinamatsuri(Doll’s Festival) is an occasion to pray for young girls’ growth and happiness.

ひな祭りは、3月3日に祝われます。

Hinamatsuri is celebrated each year on March 3.

女の子のいる家庭では、ひな人形を飾ります。

Most families with girls display dolls for the Doll’s Festival called Hina-ningyo.

犬筥【御伽犬】

「犬筥(いぬばこ)」は美しい犬形の張り子細工で(犬張子・犬箱とも呼ぶ)、雌雄一対の箱となっており安産のお守りや幼児の魔除けとして産室に置かれたりもしました。

江戸時代にはしばしば天児や這子と一緒に飾られました。

全て和紙張り子で作るにはとても時間と手間を要するために、

現在では、完全な和紙張り子製のものを見かけることはほとんどありません。

お店で販売されているものは、陶器、桐塑、木目込みなどで作られたものが多くなっています。どれも美しく様々なデザインやサイズが出ています。

 

私は、張り子という技法で様々な作品を作っていく中で、犬筥を知りました。

最初に犬筥の実物を見たのは、7年ほど前でしょうか、上野の東京国立博物館でした。

郷土玩具の張り子とは違って、とても精巧に作られた筥状の犬、とても美しい模様が描かれていました。表面はつやつやなめらかで美しい張り子でした。

私もこの犬筥を作りたいと思いました。

それからは、いろんな博物館や展示で犬筥が見れる時は見るようにしています。

犬筥は、現在の郷土玩具の犬張り子の元になったものです。

これからも研究して、制作していきたいと思います。

 

写真の犬筥は、5年ほど前に制作した犬筥です。

2014〜2015年頃、ご依頼を受けてオーダーメイドで制作した犬筥です。

サイズ、形、デザイン、型、和紙はり、胡粉塗り、箱の細工、胡粉盛り上げ、彩色

全てを一人で制作しています。1点ものとなります。

写真の犬筥は、初めて制作した犬筥で1年ほどかけて制作しました。

表面の模様には、胡粉盛り上げ彩色を施し立体的にしています。

思い出の作品です。

制作にとても時間がかかるのですが、

これからもっと犬筥を研究して制作していきたいです。

 張り子犬筥 前田ビバリー 2015年制作

 /和紙、胡粉、膠、やまと糊


2月4日 初春

二十四節気 立春(寒さは続くが暦の上では春)

七十二候 東風凍を解く(東からの春風が氷を解かす)

暦の上では立春が1年の始まり。

干支飾りも立春に切り替わる2月4日からが

本番ですので、まだの方は是非〜

 

前田ビバリー張り子干支について

婦人公論

コハルアン限定色

 

干支張り子亥

神楽坂コハルアンさんでお取り扱いいただいています。

コハルアンオンラインショップ


2月3日 節分 晩冬 

二十四節気 大寒(1年のうちで最も寒くなる)

七十二候 鶏始めて乳す(鶏が卵を産みはじめる)

 

節分と豆まき

お多福と鬼の張り子箱で豆まきはいかが。

ただし鬼箱がかわいすぎて鬼が払えないかも

しれません。

 

ゆるくてかわいい張り子作りの本!

「おもしろ張り子」42頁に掲載、

作り方72頁、117頁に掲載。

 

「おもしろ張り子」本の紹介☺️

 

 

 

豆まき Mame-maki 

豆まきは平安時代に鞍馬山の鬼が都で悪さをするのを、大豆を投げて鬼の目をつぶし、災難を逃れたのが始まりです。

「鬼」とは目に見えない気、「邪気」のことを指します。

鬼を追い払うために炒った大豆を家の中と外に撒きます。

炒った大豆のことを「福豆」といいます。

福豆は神様の力が宿るように、節分の日まで神棚にお供えします。

本来は一家の主人か、その家の年男だけが撒く風習でしが、現在は一家みんなに福がくるように家族全員で豆まきをします。

お父さんは鬼のお面をつけて鬼役をさせられ豆をぶつけられます。

豆を蒔く時には「福はうち、鬼はそと」と掛け声をあげます。

「鬼はそと」と言う時は窓を開けて2回豆を撒きます。鬼が戻らないように窓をすぐ閉めましょう。

「福はうち」という時は部屋の中に2回豆を撒きます。

撒いた豆を拾い、歳の数よりひとつ多く食べるとその年の1年風邪をひかず、健康でいることができます。

 

Throwing roasted soybeans was first practiced back in the Heian period, to stop oni from attacking villages by throwing beans at their eyes.

The term oni refers to an invisible negative vibes called jaki in Japanese.

To get rid of the oni, people scatter roasted soy beans both inside and outside of their houses.

These roasted soy beans are called fukumame.

In order to instill gods power in the fukumame, they are to be placed on the household altar until Setsubun.

Traditionally, the husband or the *male person of the year took part in the practice, but it has now become a family-wide event to take in good luck for all family members.

*Male person of year: refers to a person who was born in the same Chinese zodiac sign as the current year.

It has become the dads job to wear an oni mask and have soybeans thrown at him.

The phrase Out with the devil! In with good fortune,” is said when throwing soybeans.

When saying Out with the devil,” open a window and throw beans twice. Make sure to close the window immediately so the oni doesnt come back.

When saying In with good fortune,” throw soy beans twice inside the house.

 

Once the beans are thrown, gather them all up and eat the same number of beans as your age. Eat one extra to keep you from sickness and stay healthy for the whole year.

柊鰯 絵 前田ビバリー

 

節分の夜、鰯の頭に刺した柊の枝を魔除けとして門口に掲げる風習をいう。

 

Sardine heads and holly can be displayed as charms against evil spirits. 

 

前田ビバリーおもしろ張り子工作、鬼のお面いろいろ作ったもの😲

「はりこ」って楽しい! 鬼のお面

廃材の発泡トレーなどを土台にして作る、アイデアいっぱいのはりこです。民芸品のような情緒あふれる鬼の面が、節分をにぎやかに彩ります。

(作り方は、レクリエ冬号12頁掲載)

https://recrea.jp/recreation/594/

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節分 Setsubun
2月3日は節分の日です。
節分とは各季節の始まりの日、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことです。
節分は季節を分けるという意味です。
4つの節分の中で立春は特別に大切な日です。
昔は立春から新しい年が始まりました。
今でいう、大晦日が立春の節分の日です
節分は冬が終わって春になることを意味しています。
節分は1年で1番寒くなる日です。
日本では季節の変わり目は鬼がやってくると言われています。
鬼を追い払うためのさまざまな儀式などがあります。
地方によって儀式は異なります。

February 3rd is the day of Setsubun.
Setsubun refers to the day before the beginning of each season(the first days of spring, summer, fall and winter).
The literal meaning of the word Setsubun is “division of the seasons,”Out of all the 4 Setsubun days, Risshun (the first day of spring) is the most special day.
Back in the day, the Japanese new year started on Risshun (The first day of spring).
Modern day New Year’s Eve was the Setsubun day of Risshun. 
Setsubun signifies the ending of winter and the beginning of spring.
Setsubun is the coldest day of the year.
It is believed that *oni come when the seasons change in Japan. *Oni: a devil-like creature from Japanese folklore. 
There are many rituals to exorcise these oni.
The rituals differ in each region.